お知らせ

2018.02.22

ベトナム科学技術省・地方自治体科学技術担当行政官向け研修を実施しました

政策研究大学院大学科学技術イノベーション政策プログラム(GIST)では、ベトナム科学技術省山岳・農村プログラム事務局(Office of Mountainous and Rural Program, Ministry of Science and Technology)から要請を受けて、平成29年11月27日~29日の3日間、ベトナム政府により選抜された10名の行政官に向け、「日本の農業発展における科学技術イノベーション」をテーマに研修を実施しました。

この研修は、ベトナム科学技術省(MOST)が科学技術管理訓練研究所(MTI)と共同で開始した、「Training for capacity building on project implementation and management within the Mountainous and Rural Program, phase 2017- 2020」プロジェクトのもと企画されたものです。

2日間の講義では、本学のインタラカムナード・パタラポン 教授(GIST副ディレクター)、有本建男教授、株田文博教授、隅藏康一教授より、日本の科学技術イノベーション政策、日本の農村開発における地方自治体の役割や技術移転に関する法律等について講義を受けました。また、農林水産省顧問の西郷正道様より、日本の農業政策における科学技術の役割についてお話いただいた他、株式会社リバネスの塚田周平様、前川昇平様より日本における先進的技術を用いた農業生産・経営等の取組事例をご紹介いただきました。

最終日の3日目は、特定非営利活動法人 植物工場研究会の千葉大学拠点施設を視察した後、千葉県農林水産部を訪問し意見交換をさせて頂きました。植物工場では、古在 豊樹理事長より工場における取組についてお話を伺った後、実際に人工光栽培の現場を見学させて頂いたり、栽培された野菜を試食させて頂く等し、最新の科学技術を用いた植物栽培の現場を垣間見ることができました。また、千葉県庁では、農林水産政策部長谷川次長をはじめ職員の方々より、千葉県の農業・水産業の概要や、国の政策・県の特性を踏まえた地方自治体レベルの行政現場での取組事例をご紹介いただきました。その後、意見交換を行い、日本の農林水産業について見聞を深めました。

研修の終わりには、受講生代表より研修で学んだことを今後の自国での事業に還元したい旨挨拶があり、最後に角南副学長より修了証が授与され研修を終了しました。

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