ディレクター挨拶

ディレクター挨拶

学術研究活動は、新たな知を創出するとともに、新しい製品やサービスといったイノベーションを生み出しており、現代社会の重要な基盤の一つとなっています。科学技術イノベーション政策は、学術研究の担い手である大学・公的研究機関、イノベーションの担い手である民間企業、ならびにそれらを橋渡しする機関のいずれをも包含し、国の多くの省庁や地方自治体などの多様な組織が関与して立案・実施されています。

科学技術イノベーション政策の研究においては、研究費の効果的な配分方法、研究チームの構成と研究成果の関係、研究力の国際比較とそのための評価・測定指標、研究開発・イノベーションに関する人材問題(研究者、研究開発マネジメント人材、研究支援者それぞれの確保・育成)、研究開発税制、特許制度、産学連携、スタートアップ・エコシステムの形成、研究機器の効率的な設置と維持・活用、研究者の研究時間の確保、研究開発における倫理的課題、先端技術開発と国家安全保障、人工知能(AI)・量子コンピュータ・バイオテクノロジーなど個別分野の課題など、ここにすべて網羅できるものではありませんが、まだ全貌が解明されていない重要なテーマを数多く見出すことができるでしょう。

本プログラムは、科学技術イノベーション政策に焦点をおいて修士号と博士号の授与を行う教育課程です。本プログラムを通じて、科学的アプローチを用いた科学技術イノベーションの政策や戦略について、企画・立案・実行、評価、修正の実務をおこなうことができる高度専門職業人や、高度な研究能力を有する研究者の育成を行っています。

さらに、2020年度からは、授業科目を夜間や土曜日にも開講し、働きながら就学できるように改編を行いました。また、履修証明プログラムである「科学技術イノベーション政策・経営人材養成短期プログラム」を新設しました。これにより、多くの人に就学の機会を提供しています。

政策研究大学院大学は、ミッドキャリアの政治家・行政官・企業人を政策や戦略のプロフェッショナル、将来の指導者として養成することを目的として、世界的にネットワークを拡大しています。本プログラムの日本人学生も国内にいながら、そうしたキャリアの留学生とのつながりを得ることも可能です。

科学技術イノベーション政策に対する高い問題意識を持つ人材が集結し、本プログラムで得られる知見がキャリア形成と政策実践に活かされることを強く期待しています。


科学技術イノベーション政策プログラムディレクター
隅藏 康一
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