お知らせ

2020.06.04

伊藤千晴さん(修士プログラム在籍)が、「ICT for Development Lab 公開勉強会」で途上国のイノベーションについて報告をしました。

ICT4D デザイン 公開勉強会.png

一般社団法人 ICT for Developmentは、IT技術を活用した国際開発について、ブログでの情報発信、講演、企業へのアドバイスなどを行っている団体で、5月30日に「ICT4Dとイノベーション」と題するウェブでの公開勉強会を開催しました。当日は約180人がオンライン上に集まり、インタラクティブな議論が行われました。

今回の公開勉強会は、テーマ1「ICT4Dってなんなの?」とテーマ2「ICT4Dを考える上で知っておきたい!イノベーションとは何か?」の2部構成となっており、本学の学生である伊藤さんは、テーマ2について報告をしました。

伊藤さんは、ご自身のIT企業での勤務の経験から途上国でテクノロジーが社会の課題解決に活用される仕組みについて学ぶために、GiSTに入学されました。

今回の報告では、途上国開発におけるICTを考える上でのヒントになる「科学技術・イノベーション」について、事例を交えながら紹介されました。お話しの中では、シュンペーターのイノベーションの定義から途上国開発で使用される「草の根イノベーション(Grassroots Innovation)」、「包摂的イノベーション(Inclusive Innovation)」、「倹約的イノベーション(Frugal Innovation)」まで幅広く紹介することで、誰しもがイノベーションに携われると、伝えられました。「技術はそれ自体では社会に活かされるものではなく、受け入れる人、社会に合わせたアプローチが必要で、皆さんと一緒にICT4Dのためのイノベーションを考えていきたい」と結びました。伊藤さんの報告は、『月とゲットー』(リチャードR.ネルソン)、『イノベーション・マネジメント入門』(一橋大学イノベーション研究センター)などGiSTの授業で使われたテキストや、指導教官と行った途上国のメイカーズムーブメントに関する調査の内容が含まれるなど、この1年で学ばれたことがふんだんに盛り込まれた報告でした。

なお、「ICT for Development Lab 公開勉強会」は全4回シリーズで、以下のとおり実施されます。

第1回:ICT4Dとイノベーション(5月30日(土)
第2回:スタートアップ・AIと国際開発(5月31日(日)
第3回:農村と都市におけるICTの活用(6月6日(土)
第4回:DX・5Gと国際開発の関係性(6月7日(日))

【GiST修士プログラム】 https://gist.grips.ac.jp/education/masters.html

【イベント詳細】https://ict4d.jp/2020/05/17/study-group/

【ICT4D.jp: 世界中のICT and Development関連のトピックを日本語で】https://ict4d.jp/

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