お知らせ

2024.04.08

博士課程の沼尻保奈美さんがインドで行われたInternational Science Partnership Fund: Resilient Planet Symposium(ISPF)に参加しました(参加報告)

博士課程の沼尻保奈美さんが2024年3月4日から6日にインドのニューデリーで開催されたシンポジウムInternational Science Partnership Fund: Resilient Planet Symposium(ISPF)に参加しました。
以下に沼尻さんの参加報告を記載します。


本シンポジウムは、英国BRITISH COUNCILが主催し、インドDepartment for Science, Innovation & Technologyと日本JSTが共催する多国間共同研究プログラムです。ISPFのテーマは、「レジリエント・プラネット」であり、その目的は研究者、政策立案者、国際機関の代表者を結びつけるプラットフォームを形成することです。今回は、プログラム1年目として、環境学、エネルギー学、防災学、社会学の様々な分野から研究者が参加し、国際的な共同研究のための将来の資金源のニーズを特定することを目的とした様々な活動が行われました。

1日目のシニア研究者の講演会では、各分野の専門家が持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みについて発表を行いました。日本からは、防災分野における日本の経験と知見が共有され、インドをはじめとする日英の研究者との活発な議論が行われました。2日目には、インド工科大学デリー校(IIT)を訪問し、IITデリー校側の研究者と意見交換および研究室訪問を行い、IITデリー校側の重点分野である最先端IT医療技術について学びました。

また、シンポジウムの3日目には、参加者が3カ国または2カ国間の共同研究プロジェクトのアイデアを出し合うワークショップが開催されました。さらに、研究者が直面している課題や必要なスキル、多様性の理解、異分野連携の在り方などについても活発な議論が行われました。具体的には、研究資金獲得の重要性や、若手研究者への支援の必要性なども指摘され、三カ国及び各年代の研究者においてその認識が共有されました。

全3日の日程を通じて、国内外の様々な分野の研究者との交流や、実際に3国間または2国間の共同研究プロジェクトへのアイデア出しを行うことができ、実りのある参加となりました。今後、こうした国際的な研究協力の枠組みを通じて、地球規模の課題解決に向けた取り組みが一層進展することが期待されます。ISPFの今後の方向性として、クリーンエネルギー、農業・水資源技術、AIなど具体的な優先研究分野も示されており、引き続き日英印の連携による研究の深化が期待されます。

ページトップ RSS

当サイト内の署名記事は、執筆者個人の責任で発表するものであり、政策研究大学院大学としての見解を示すものではありません。また、当サイトのコンテンツを転載される場合は事前にご連絡下さい。