修士課程2年生の阪口友貴さんが2024年度の内閣府国際社会青年育成事業日本青年代表の一人に選ばれ、9月にドミニカ共和国への派遣事業に参加、10月に国際青年交流会議に参加致しました。
国際社会青年育成事業は、昭和34(1959)年度に上皇上皇后両陛下の御成婚記念事業として開始した「青年海外派遣事業」と、昭和37(1962)年度に開始した「外国青年招へい事業」について、天皇皇后両陛下の御成婚を記念し、平成6(1994)年度に「国際青年育成交流事業」として改組したものを、令和元年(2019年)のお代替わりを契機に更に発展させた事業であり、世界的な社会課題に対する日本と外国の参加青年間の議論や文化交流を通じ、国際社会で指導性を発揮し社会課題の解決や社会貢献活動へ寄与する青年を育成することを目的としています。(内閣府)
以下に阪口さんの参加報告を記載します。
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私は、約10日間の派遣期間中、「気候変動:水と防災」を課題テーマとして現地青年とのディスカッションや交流、関連施設訪問等の活動を行いました。また、帰国後は、ドミニカ共和国/ジャマイカ/モロッコ王国/スペイン王国の青年と共に、国際青年交流会議に参加を致しました。
関連施設として、青年省(Ministerio de la Juventud)、緊急事態センター(Centro de Operaciones de Emergencias)、水資源庁(Instituto Nacional de Recursos Hidráulicos)、サントドミンゴ自治大学(Universidad Autónoma de Santo Domingo)、バルシアダム(Presa de Valdesia)、在ドミニカ共和国日本大使館、日系移民記念碑、JICAドミニカ共和国事務所の訪問を行いました。
今回の派遣期間中、防災の責任が誰にあるか、という問題に深く悩みました。
国民一人ひとりに主体性を求めて成立する国もあれば、政府を信頼して依存することで成立する国もある。
そもそも、国とは、国民に最低限の保証を行う存在なのか、最高のサービスを行う存在なのか。
更に、そこには、スペイン語の中動態(受動態と能動態の中間)の様な、
二項対立だけで表すことが出来ない捉え方も存在しているのではないか。
政策研究に携わる者として、市民にとっての最善とは何であるのか、行政にとっての最善とは何であるのかを考え直す、貴重な経験をすることが出来ました。
数多くの先輩方が紡いできてくださった事業の一員となれたこと、
この様な貴重な機会に参加をさせて頂けたことへの感謝を忘れず、
国際社会を少しでも明るい方向に動かすことが出来る存在になれるよう、精進してまいります。