講演者 | 永野 博 科学技術振興機構研究開発戦略センター(JST-CRDS)特任フェロー、経済協力開発機構(OECD)グローバルサイエンスフォーラム議長 |
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日時 | 2013年04月24日(水) 16:00〜18:00 |
場所 | 文部科学省科学技術政策研究所会議室(新霞ヶ関ビル LB階 201D号室、東京都千代田区霞が関3-3-2) |
主催 | 政策研究大学院大学科学技術イノベーション政策プログラム(GIST) |
言語 | 日本語 |
資料 | 発表資料 (1.4M) |
「21世紀に入り世界的な人材の養成・獲得競争は激しさを加えているといわれるが、どのような形をとっているのだろうか。じつは、今世紀に入る前後より、10年、20年後に社会の指導層として活躍しうる卓越した若手研究人材に将来のリーダーとしての素養を身につけさせるための支援、それも海外からの人材も含めた支援が欧州を中心に熱をおびてきている。 科学技術分野は我が国の誇る数少ない分野であるし、世界での競争も激しい。多くの研究者、技術者が海外にも行っている。当然、人材養成についての大事な情報は伝わってくる、と誰もが思うが、全くの幻想である。ひとり、日本だけは逆行し、世界に先駆けて既に20世紀にあった優れた制度もなくしてしまい、今では、そのような若手支援プログラムは全くない。世界の動向に気づこうともしない。この激しい対比はなぜ起こるのであろうか。今回は特にこの10年間の世界の画期的な転換、我が国の現状を分析し、将来の課題、とるべき施策を探ることにする。」