イベント

JST-GRIPS共催講演会「EUのオープンサイエンス政策」

講演者 Dr. Wolfgang Burtscher (欧州委員会研究イノベーション総局副総局長)
日時 2015年5月28日(木) 17:00~18:15
場所 JST東京本部(サイエンスプラザ)地下大会議場 (アクセス
主催 科学技術振興機構(JST)、政策研究大学院大学(GRIPS)
言語 英語(通訳なし)
参加費 無料(事前登録制)

概要

「オープンサイエンス」というテーマは、グローバルな研究・科学コミュニティにおいて注目されているとともに、今後の日欧連携を考えるうえでも不可欠である。OECD、グローバルリサーチカウンシル、G7科学技術大臣会合など複数の国際的な場においても、多角的に議論されている。
オープンサイエンス(あるいは、欧州委員会が最近までScience 2.0と呼んでいたもの)とは、研究およびその組織化の手法において現在起きている変化を表す言葉である。この変化はデジタル技術により支えられるとともに、研究者コミュニティのグローバル化と成長、データの指数関数的な増大、そして重要課題を解決するというニーズにより牽引されている。
コンセプトをより精緻にするとともに政策的な方向性を探る目的で、欧州委員会は2014年7月~9月に「Science 2.0:過渡期にある科学」と題して意見募集を行うとともに、複数のワークショップを開催した。その結果を分析した報告書1が今年の2月に欧州委員会から公表されており、本講演においても紹介される。
欧州委員会では、すでにオープンサイエンス政策に関する多様な取り組みを、研究・イノベーションの枠組みプログラムにおいて推進してきた。世界で最も大きなファンディングの枠組みのひとつであるHorizon 2020(2014-2020年)においても、その支援を受けた全ての出版物をオープンにするという原則を貫いてきた。そのうえ、研究データへのオープンアクセスに関する野心的な取り組みも進められている。
データ、結果、成果の公開性を高めることで、科学をより生産的にし、再現可能性を高め、透明性を高めつつ説明責任を果たすことができるようになる。このかつてないほどに開かれた研究の取り組みにより、今後科学的な取り組みがさらに鼓舞されることは確かだと考えられる。

講演者略歴

Dr. Wolfgang Burtscherは、欧州委員会研究イノベーション総局副総局長を務め、EUの研究・イノベーション枠組みプログラムの方針決定および運営の責任を担い、現在はHorizon 2020の策定や改善に深く関わっている。法律学の博士号とともに欧州国際大学院(IEHEI)にて学位を取得。2000年より欧州委員会農業・地域開発総局の農業法制部長を務め、2009年より現職。

参加申し込み・お問い合わせ

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