講演者 | 福嶋 路 氏(東北大学大学院経済学研究科教授) |
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日時 | 2015年9月24日(木) 17:00~19:00 |
場所 | 政策研究大学院大学 4階 研究会室4B (東京都港区六本木7-22-1)(アクセス) |
主催 | 政策研究大学院大学科学技術イノベーション政策プログラム(GIST) |
言語 | 英語 |
参加費 | 無料(事前登録制) |
資料 | 発表資料(1.7M) |
クラスター形成過程において、特にハイテク・クラスターの場合、新興企業が重要な役割を果たしている。多くの新興企業やスピンオフは単体で成り立つものではなく、周囲の環境と積極的に作用・影響し(これを「エコシステム」と呼ぶ)、外部のリソースを駆使しているのである。このような観点から、クラスターのロケーションは大変重要であり、日本政府はこの30年、日本全土にこのようなエコシステムをつくるべく支援をするといった「政策志向のクラスター形成」を進めてきた。他方、米国では、ハイテク・クラスターとして知られるいくつかの地域の多くはローカル主導であり、クラスター形成の早期には大企業からのスピンオフが見られ、これらが起業の発端となっている。
本セミナーでは、日米間のクラスター形成プロセスにおける相違について、特に大企業の役割と大企業と新興企業の連携に焦点を充てて考察し、両国におけるクラスター形成の方法を比較することで、我が国の政策形成への示唆を提供する。