概要
本セミナーでは、まず政策の観点から1930年代から1970年代のシリコンバレーの形成に関する研究について振り返ります。続いて、「1970年代から1990年代のシリコンバレーの環境の歴史」「ムーアの法則の進化」という2つの新たな研究プロジェクトについて、特に経営・ガバナンスのツールとしてのムーアの法則及び半導体の国際技術ロードマップに関する最新の分析の2点に焦点をあて、議論を行います。
講演者略歴
パリ第6大学(Université Pierre et Marie Curie (LIP6))教授(科学技術史)。ミネソタ大学チャールズ・バベッジ研究所シニアフェロー。フランス高等師範学校(Ėcole Normale Supérieu)卒業後、スタンフォード大学にて博士号取得。マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学、バージニア大学等で教鞭をとり、リヨン高等師範学校(ENS de Lyon)先端研究所(Collegium de Lyon)、中央欧州大学(ブダペスト)において上級研究職を歴任。
専門は、科学技術史であり、特に、計算機やマイクロエレクトロニクス、先進材料、科学機器の歴史を専門とする。著書に、Making Silicon Valley: Innovation and the Growth of High Tech, 1930-1970 (MIT Press, 2006) 、Makers of the Microchip: A Documentary History of Fairchild Semiconductor (MIT Press, 2010, David C. Brock氏との共著)などがある。計算機歴史博物館賞(Computer History Museum Prize, 2009)、技術史学会ユージン・S・ファーガソン賞(the Eugene S. Ferguson Prize, 2013)などを受賞。
現在、政策研究大学院大学にて「Understanding Silicon Valley」の講義を担当中。