概要
気候変動や感染症、核兵器、経済の停滞等、現代における外交上の多くの課題に対応する上で、科学技術の知見が重要な役割を担うようになっている。また国境を越える科学コミュニティは、公式の外交関係が無い国同士の間でも持続的な関係を構築することに貢献しうる。このような観点から米国ではその科学技術の力を外交に活用すべく2000年に国務省科学技術顧問(Science and Technology Advisor to the Secretary of the State)を創設し、科学技術外交を推進する体制を構築してきた。
本セミナーでは、第4代国務省科学技術顧問(2011~2014年)として、米国の科学技術外交の推進を担われた、E. William Colglazier 博士を講師としてお迎えし、米国の科学技術外交並びにその推進における科学技術顧問の役割について話を伺う。またColglazier博士は、2015年9月に採択された国連の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals; SDGs)の達成にむけて科学技術の活用策を検討する10人委員会の共同議長でもあることから、SDGsの達成に向けての将来展望についてもお話しいただく予定である。
※当日の発表資料は、以下よりご覧いただけます。
Dr. E. William Colglazier,(Editor-in-Chief of Science & Diplomacy and Senior Scholar in the Center for Science Diplomacy at AAAS(The fourth Science and Technology Adviser to the Secretary of State)) 資料