| 講演者 | Andrea Bonaccorsi教授(ピサ大学) |
|---|---|
| 日時 | 2026年11月16日(月)19:00~20:30(日本時間) |
| 場所 | オンライン(登録者に別途連絡します) |
| 主催 | GRIPS科学技術イノベーション政策プログラム 文部科学省委託事業「人文学・社会科学のDX化に向けた研究開発推進事業(人文学・社会科学研究におけるデータ分析による成果の可視化に向けた研究開発)」 |
| 言語 | 英語(通訳なし) |
| 参加費 | 無料(事前登録必要) |
<概要>
人文学は、あらゆる国の研究・高等教育システムにおいて重要な位置を占めている。しかし、政府による研究資金の配分、科学政策、そして一般の人々の認識において、その役割は十分に評価されていない。
本セミナーでは、この状況を改善するための二つの主要な方向性を示す。第一は、人文学研究に関する新たなデータの整備である。書籍、書籍の章、英語以外の言語による学術誌、書誌データベースに収録されていない学術誌は、いずれも学術コミュニケーションに不可欠であるにもかかわらず、これらに関するデータが不足している。本セミナーでは、研究の対象範囲を精査して構築する初の大規模データセット「Perspecti」の先駆的な取り組みを紹介する。出版物の種類、言語、人文学への引用と人文学からの引用に関する新たなデータは、人文学を捉える新しい視点を開きつつある。
これらの動向と並行して、本セミナーでは認識論上の問題も論じる。出発点となるのは、「人文学は知的には優れているが、科学としては弱い」という古くからの偏見が、いまだに根強く存在していることである。近著『The knowledge of humanities』(Brepols、2026年)に基づき、歴史学、文芸批評、美術史・建築史など複数の分野から得られる知見と、クーン以後の科学哲学における近年の展開を踏まえ、人文学研究が十全な科学的性格を備えているという立場を論じる。