政策研究大学院大学(GRIPS)と英国開発研究所(IDS)は、グレートブリテン・ササカワ財団の支援を受け、昨年度より政策課題に焦点を当てた薬剤耐性(AMR)フェローシップ・プログラムを共同実施しています。本プログラムは、サリー・デイヴィス女史と塩崎恭久氏の名を冠し、ウォーリック大学クリス・ドーソン教授が主導する日英のパートナーシップ事業(150万ポンド規模)の一環です。
昨年12月16日には、GRIPSフォーラムにて塩崎氏(元厚生労働大臣)が薬剤耐性問題に関する講演を行い、その後、第1期フェローに選出されたアリシア・デミルジャン博士(UKHSA)と松永展明博士(NCGM/現 JIHS)によるパネルディスカッションが開かれました。
両フェローは日英での研修・研究を通じて成果をまとめ、日本からは「日本の抗菌薬エコシステムの現状と課題」と題する報告書が先日 JIHS のウェブサイトで公開されました。本報告書では、薬剤耐性問題の背景、抗菌薬エコシステムの必要性、日本における薬剤耐性・創薬の現状分析、そして政策提言が示されています。
レポートは松永展明第1期フェローとGRIPSの飯塚倫子教授による執筆で、俵木保典ヤスビオファーマ・コンサルティング代表と大曲貴夫NCGM AMRレファレンスセンター・センター長の多大なる協力を得て作成されました。

JIHSのウエッブサイトは以下の通りです。https://amr.jihs.go.jp/medics/2-8-1.html
ダウンロードPDF版(文書のみ)は:https://amr.jihs.go.jp/pdf/AMR-Fellowship-in-Japan_main.pdf